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ヴェンデミア・ダルティスタ

曽根裕(そねゆたか)

オルネッライア2013 「レレガンツァ(エレガンス)」

オルネッライア2013
「レレガンツァ(エレガンス)」

オルネッライア2013のキー・ワードとして「レレガンツァ(エレガンス)」を選びました。この言葉をモチーフに曽根裕がヴェンデミア・ダルティスタの第8回目となる作品を担当しました。

芸術家について

1965年、静岡県生まれ。東京藝術大学で美術と建築学を学びました。現在、ロサンゼルスを拠点に活動しており、芸術に興味がない層の間でも高い知名度を誇ります。画家であり、彫刻家でもある曽根は、総合芸術家と呼ぶのが相応しく、曽根の情熱と強烈なパワーは、作品の細部や作品の哲学だけでなく、実際に曽根の隣に立つだけでも感じます。世界中の美術館で個展を開いており、代表的なものとして、スイスのベルン美術館、アメリカ、コロラド州のアスペン美術館、シカゴ大学ルネッサンス・ソサエティ(すべて2006年)、ロサンゼルス現代美術館(2003年)、愛知県の豊田市美術館(2002年)があります。2003年には、日本代表として小谷元彦(おだにもとひこ)とともに第50回ヴェネツィア・ビエンナーレに出品しました。現在、ロサンゼルス在住で、同地を活動拠点としています。

ヴェンデミア・ダルティスタの作品

曽根は次のように述べています。「これまで、長い間、作品の素材として大理石を使ってきました。オルネッライア2013のテーマ、『レレガンツァ(エレガンス)』を表現するため、どこへ行くべきか瞬時に閃きました。ミケランジェロが、彫刻の傑作、ダビデ像を制作するための石を探しに行ったカッラーラの大理石の採石場です。二人の親友、リュック・タイマンスとリクリット・ティーラワニットが、カッラーラへの旅へ同行してくれました。海に面した小高い山並みは真っ白な大理石の崖に囲まれていて、魔法の国でした。三人でピクニックを楽しみました。私にとって、この地は崇高な自然の優雅さを象徴する場所であり、この地の料理、素晴らしいワイン、住民との会話、三人の友情から、素晴らしいインスピレーションを受けました。私がデザインしたラベルから分かるように、『みんなで共有することの大切さ』『友情』『今回の旅でこの地でしか味わえない稀少で貴重な経験』を表現しました」
今回のサルマナザール・ボトル用の作品では、この特別なピクニックの様子を写真、スクリーン印刷、彫刻で表現しています。母なる自然が持つ崇高なまでに繊細な自然環境の中で時間を共有した三人の友情を描きました。

曽根裕がヴェンデミア・ダルティスタのためにデザインした「レレガンツァ(エレガンス)」の大型ボトルの一部は、2016年5月19日、サザビーズの協賛で競売し、収益金は全額、ロサンゼルスのハマー美術館へ寄贈しました。

ギャラリー