2016年の天候と作柄
100% プティ・マンサン、アルコール度数14% 、残糖量109 g/L、酸度5.9 g/L
年々そのような気候が標準のようになりつつありますが、2016年の冬は異常なほど暖かく2月は豪雨に見舞われました。発芽は、例年通り3月の最終週でした。土壌中の十分な水と温暖な気候により、4月は例年より早くブドウ樹が生育しました。5月にかけて気温は例年並みに戻り、僅かに生育のスピードは緩やかになり、乾燥して天気の良い5月最終週に開花し、良い果実になるために準備万端な状態になりました。夏は適当な暑さで降雨量がほとんど無かったことにより、成熟期間における果実に対する水ストレスのレベルが高まりました。例年8月の休暇シーズンに起きる嵐も起きませんでしたが、幸いぶどう畑が海に近いおかげで冷涼かつ湿った風が吹き、昼夜の顕著な気温差があったおかげでブドウ樹は日中の暑さから回復し、ぶどうのアロマと生き生きとした酸を保つことができました。
醸造と熟成
醸造場に運び込まれたブドウは、区画ごとに別々に圧搾され醸造されます。時間をかけて緩やかに圧搾し、一晩デブルバージュを行って固形物を沈殿させます。それぞれの区画のロットはバリック新樽を100%利用し、22°C以下でアルコール醗酵が行われ糖度とアルコール度数が求めるレベルに達したところで醗酵を止めます。マロラクティック醗酵は行いません。その後、澱引きをし12ヶ月間熟成を行った後、別々に醸造、熟成されたロットをブレンドし、瓶詰め後さらに1年間の瓶熟成を行った後出荷します。
アクセル・ハインツ醸造・ワイナリー責任者
醸造家の試飲コメント
「オルヌス・デル・オルネッライアはボルゲリの典型的な穏やかで特に風通しの良い秋という好ましい気候条件のもと、私たちのこの土地に対する情熱と、素晴らしい甘口ワインを生産することによりその土地の可能性を探りたいという気持ちから着想を得ました。典型的な凝縮感のある黄金色で、オルヌス・デル・オルネッライア2016年は生き生きとしたアマレットやアーモンドの香りを放ち、トロピカルフルーツの甘い香りも感じられます。口に含むと特に凝縮感がありヴェルヴェットのようで、生き生きとしたジューシーな酸味によって完璧にバランスの取れた素晴らしい甘みが感じられます。」
オルガ・フサーリワインメーカー
RATINGS
James Suckling 94-95
Wine Advocate 94