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ヴェンデミア・ダルティスタ

ナタリー・ユールベリとハンス・ベリ

オルネッライア2019 「イル・ヴィゴーレ(活力)」

オルネッライア2019

「イル・ヴィゴーレ(活力)」

オルネッライア2019のキー・ワードとして「イル・ヴィゴーレ(活力)」を選びました。このキー・ワードは、ブドウの逞しい成長力と、テロワールから生まれるエネルギー、活力、パワーという豊かな自然の力が一つになった2019年を表現しています。
このキー・ワードをモチーフに、ナタリー・ユールベリとハンス・ベリがヴェンデミア・ダルティスタの第14回目となる作品を担当しました。

芸術家について

スウェーデンの芸術家、ナタリー・ユールベリ(1978年~)とハンス・ベリ(1978年~)は、2004年から共同で芸術活動を続けています。さまざまな媒体、素材、技術を使い、画像、音、アニメーション、音楽を掛け合わせることで、感情に強く訴え、五感のすべてに響く作品を作りました。空想上の童話の世界を作り、ハンス・ベリが作曲した音楽に合わせて、連続した静止画像で作成した動画を重ね、ドラマを作っています。作品には、カーニバルで仮装をして別の人間になったり、人が入れ替わるように、二人の世界の記憶や夢の断片が入り混じっています。

ヴェンデミア・ダルティスタの作品

二人は、オルネッライア2019のキー・ワードである「イル・ヴィゴーレ」を「変容」「自然の周期」「変形」と解釈し、同時に、人間と地球との関係を表現しました。このコンセプトは、750ml用のラベルから、6リットル、 9リットルボトルの彫刻へ、段階的に進化する構成になっています。ダブルマグナム(3リットル)のデザインでは、オルネッライアのブドウ畑の土を練り込んだレリーフの作品を作り、これに触れることで、人間と自然が直接、繋がることを表現しました。アンペリアル・ボトル(6リットル)とサルマナザール・ボトル(9リットル)は、進化の最終形であり、ボトルの官能的な形状が、生物や花に生命を与えています。更に動画作品を制作し、芸術、生命、自然が一体となって変形していく未来を形と音で表現しました。

ナタリー・ユールベリとハンス・ベリがヴェンデミア・ダルティスタのためにデザインした「イル・ヴィゴーレ(活力)」の大型ボトルの一部は、2022年10月5日、サザビーズの協賛で競売し、収益金は全額、ソロモン・R・グッゲンハイム財団が推進する「マインズ・アイ」プログラムへ寄贈しました。

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