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ヴェンデミア・ダルティスタ

ルイジ・オンターニ

オルネッライア2006 「レズブランツァ(活力)」

オルネッライア2006
「レズブランツァ(活力)」

オルネッライア2006のキー・ワードとして「レズブランツァ(活力)」を選びました。オルネッライアのヴィンテージには、毎年、豊かで多彩な個性があります。2006年は活力が特徴的な素晴らしいワインに仕上がっています。
「レズブランツァ(活力)」をモチーフに、ルイジ・オンターニがヴェンデミア・ダルティスタの最初となる作品を担当しました。

芸術家について

1943年、イタリア、エミリア=ロマーニャ州のグリッツァーナ・モランディ生まれ。1960年代から世界的に名声を博します。美術史、寓話、古典神話、東洋の神話、記号、自分の偶然の思い付きなど、広い範囲からインスピレーションを得て、時代の流れに従ってテーマを探りました。閃いたアイデアは、オンターニの頭の中に現れた個人的なものですが、具体的な作品に仕上げることにより、個人の域を越えて普遍的な意味を持ち、既存のものから新しくて極めて個性的で芸術的な神話が誕生するのです。オンターニ独特の技法として、歴史、宗教、文学の中に自分自身を入れ、神話上の人物として登場させています。オンターニは、オルネッライア2006同様、活力あふれる作風で知名度が高く、写真、パフォーマンスアート、活人画、彫刻、インスタレーション、ドローイング、彫刻など、幅広い媒体を使い、自分自身を表現しています。パリのポンピドゥー・センター、ニューヨークのグッゲンハイム美術館、マドリードのソフィア王妃芸術センター、アムステルダム市立美術館など、海外の名門美術館でオンターニの作品を展示しています。2001年、ニューヨークのP.S.1現代美術館では、自身初となる回顧展を開催しました。1972年、1978年、1984年、1986年、1995年にヴェネツィアのビエンナーレに、また、2000年にリヨンのビエンナーレに出品。2009年にはターナー賞を受賞し、また、ナポリのカポディモンテ美術館では自身の広範囲な作品を集めた大規模な回顧展を開催しました。

ヴェンデミア・ダルティスタの作品

オルネッライア2006のキー・ワード、「レズブランツァ(活力)」をモチーフに、オンターニは、一年の四季を象徴した柱状の彫刻を制作しました。この柱は噴水にもなっています。作品は、オルネッライアの玄関のホールに設置してあり、オルネッライアを訪れる来客を歓迎しています。オンターニは、エミリア=ロマーニャ州、ファエンツァの伝統陶芸の名工と緊密に協力してこの彫刻を制作しました。オンターニは、優れたイタリアの職人技に深い敬意を表しただけでなく、この技術を発展させたのです。 オンターニの作品は、春の花、夏の小麦、秋のブドウ、冬のクルミと、一年のさまざまな季節を象徴する自然の要素を取り上げ、季節の移り変わりを描きました。季節を表す四つの寓話的な表現は、大自然や四季のサイクルに密接に繋がっているブドウ栽培そのものであり、時の移り変わりに焦点を当てました。
オンターニは、オルネッライア2006の限定版大型ボトルにヴェンデミア・ダルティスタの特別ラベルとボトルをデザインしました。ボトルのサイズごとにラベルの色を変え、すべてのボトルに通し番号を振り、オンターニが直筆の署名を入れています。ラベルには、四季を表す四つの顔の彫刻をモチーフにして線描画を描き、周囲に配した装飾的な葉と蔓の絵には、「Ornellaia Esuberanza」の文字を絵に変形して配しました。

ルイジ・オンターニがヴェンデミア・ダルティスタのためにデザインした「レズブランツァ(活力)」の大型ボトルの一部は競売し、収益金は全額、ミラノのポルディ・ペッツォーリ美術館へ寄贈しました。

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