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ヴェンデミア・ダルティスタ

ガーダ・アメールとレザ・ファルキャンデ

オルネッライア2007 「ラルモニア(調和)」

オルネッライア2007
「ラルモニア(調和)」

オルネッライア2007のキー・ワードとして「ラルモニア(調和)」を選びました。2007年はバランスに優れたヴィンテージで、ワインのいろいろな成分(糖度、アルコール度数、芳香、タンニン)が絶妙の調和を見せて1本の糸でつながっており、口当たりが絶妙でクラシックなワインに仕上がりました。
このキー・ワードをモチーフに、ガーダ・アメールとレザ・ファルキャンデがヴェンデミア・ダルティスタの第2回目となる作品を担当しました。

芸術家について

ガーダ・アメールとレザ・ファルキャンデはニューヨークを拠点とする現代芸術家であり、東洋の伝統的な装飾からインスピレーションを受け、現代的な視点で見直して芸術作品を作っています。話し言葉や書き言葉をはじめ、さまざまな素材からインスピレーションを受けた女性像、エロティシズム、ジェンダー、セクシュアリティまで、テーマは多岐に渡ります。取り上げたテーマを絵画、素描、彫刻、庭園の樹木で表現しています。ガーダ・アメールはカイロで生まれ、フランスに居住した後、1990年代からニューヨーク在住。作品は、アメリカ、ヨーロッパ、東洋諸国の多くの展覧会で展示しています。オルネッライア2007年のキー・ワードである「ラルモニア(調和)」をモチーフにして、稀少で貴重な大型ボトルを飾るヴェンデミア・ダルティスタの作品は、アメールがレザ・ファルキャンデと共同で作りました。アメールは、2000年から、線描画、プリント、モノプリントをファルキャンデと共同制作してきました。ファルキャンデはイラン出身で、フランスに居住後、現在はニューヨーク在住。作品を通して、世界に同時に存在する多彩な文化圏や現実をいろいろな方法で知覚する方法を追及しています。

ヴェンデミア・ダルティスタの作品

オルネッライア2007年のキー・ワードである「ラルモニア(調和)」をモチーフにして、アメールとファルキャンデは、オルネッライアの庭に専用のインスタレーションを設置しました。これは、「Happily*Ever*After(これまでも、これからも、しあわせに)」の文字に配した植木の彫刻で、おとぎ話のハッピーエンドを思わせるフレーズです。作品はオルネッライアの正面玄関に位置します。ロマンあふれる昔話をモチーフにした作品で、おとぎ話の中に広がるいろいろな世界や、多彩な物語を連想します。植木の大きな文字を円形に配し、文字の中で絡み合うジャスミンから芳香が漂います。これにより、特有の調和が生まれ、おとぎ話の物語性が現れるのです。オルネッライア2007のヴェンデミア・ダルティスタの限定版大型ボトルには「Happily*Ever*After」の各文字をラベルに配し、「ラルモニア(調和)」を表現しました。
ガーダ・アメールとレザ・ファルキャンデがヴェンデミア・ダルティスタのためにデザインした「ラルモニア(調和)」の大型ボトルの一部は、2010年4月28日、サザビーズの協賛で競売し、収益金は全額、ニューヨークのホイットニー美術館へ寄贈しました。

ギャラリー