2009年の天候と作柄
メルロー 50%
サンジョヴェーゼ 30%
カベルネ・ソーヴィニヨン 20%
2009年は、冬から初春にかけて寒さが厳しく雨も降りましたが、つぼみが出たのは例年と同時期でした。5月は乾燥した日が続き、6月は一転して雨となりましたが、ブドウの成長や開花には影響しませんでした。夏は雨がほとんど降らず、35℃を越える猛暑日が続き、日中と夜間の寒暖差はあまり見られませんでした。この天候により、ブドウの成熟が早くなり、特に、メルローのような早熟系のブドウの成熟が進みました。収穫開始は8月の終盤で、例年より少し早く始まりました。9月中旬に降った雨で気温が下がって晩熟型のブドウが順調に育ち、熟成が進んで、10月の第1週に収穫しました。
醸造と熟成
ブドウは、品種ごと、区画ごとに分けて小型のステンレス・タンクで醸造し、ブドウの特徴が明確に表れるようにしています。ステンレス・タンクでアルコール発酵させ、続いて同じタンクでマロラクティック発酵させました。その後、オルネッライアで2年から4年使用した3サイクル目のバリックの小樽に入れて10ヵ月間熟成させました。小樽に入れることで骨格が立体的になり、タンニンが柔らかくなります。
醸造家の試飲コメント
「2009年ヴィンテージは暑くて日照に恵まれ、素晴らしいレ・ヴォルテ・デル・オルネッライアができました。豊かで凝縮感のある果実味とスパイスのニュアンスがあり、熱波による過熟を感じません。口に含むと柔らかく、ビロードのように滑らかな質感が口全体に広がり、艶のあるタンニンと生き生きとした酸が絶妙のバランスを見せ、余韻がいつまでも消えません」
最高醸造責任者 アクセル・ハインツ
RATINGS
Wine Advocate 89
Wine Spectator 90
James Suckling 90
Antonio Galloni 89
Falstaff 87