2006年の成長期
56% カベルネ・ソーヴィニョン
27% メルロー
12% カベルネ・フラン
5% プティ・ヴェルド
2006年は、雨に恵まれましたが非常に寒い冬で始まります。続いて温かい春が訪れましたが、つぼみが出たのは例年より少し遅く、開花して満開になったのは6月の第1週でした。ブドウの木とつぼみの状態を細かくチェックして、細心の注意で剪定を実施し、これにより生命力に溢れるつぼみが育ちました。樹齢が若い畑でも同様で、ブドウの木を健康に育て、上質のブドウを収穫するには、的確な剪定が欠かせません。 2006年の夏、トスカーナの沿岸地区にはほとんど雨が降りませんでした。幸い、異常な高温には至らず、香り豊かなブドウが育ちます。収穫開始時には、凝縮感が高く十分に成熟したブドウとなりました。9月の初旬、陽光に溢れて爽やかな風が吹く中、完璧なタイミングでメルローとカベルネ・フランを収穫しました。9月15日と16日に雨が降り、カベルネ・ソーヴィニヨンの成熟が少し遅れましたが 、その後、天候に恵まれて完璧に成熟。収穫して醸造所へ運びました。10月4日の夕刻、収穫が全て終わりました。
醸造と熟成
畑では、健康で上質のブドウだけを選んで丁寧に手摘みで収穫し、実が潰れないよう、容量が15kgの小型コンテナーに入れ醸造所へ運びました。醸造所では、除梗前と後の2回、選果台の両側に経験を積んだ職人が並び、手作業で健全なブドウを選別します。厳しい目で選んだ上質のブドウは、柔らかく破砕しました。ブドウは、品種ごと、区画ごとに、分けて醸造し、合計66のベース・ワインを造ります。ワインは、バリックに入れて18ヵ月間、温度管理したセラーで熟成させました。12ヵ月熟成させた時点でワインをブレンドし、6ヵ月、樽で熟成させます。ボトルに詰めた後、6ヵ月の瓶内熟成を経て、市場にリリースしました。
テイスティングコメント
「オルネッライア 2006 の最大の特徴は、生命力と豊かな深みにあります。2006 年から、ワインと芸術のコラボレーションである「ヴェンデミア・ダルティスタ」を開始し、ヴィンテージの特徴を1語で表現して、その言葉をモチーフにし芸術家が作品を作っています。第1回目となった 2006 年を表す言葉は「レズブランツァ(活力)」で、イタリア人の彫刻家、ルイジ・オンターニがデザインを担当しました。オルネッライア 2006 は、力強く凝縮感の高いワインで、口の中に躍動感が溢れます。複雑で豊かな香り、甘みがあって緻密でまろやかなタンニン、活き活きした酸味の3つが絶妙のバランスを見せ 、非常にエレガントなワインに仕上がりました。」
2009 年5月 最高醸造責任者 アクセル・ハインツ
RATINGS
Wine Advocate 97
Wine Spectator 95
James Suckling 98
Antonio Galloni 97