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ヴェンデミア・ダルティスタ

ジョセフ・コスース

オルネッライア2020 「ラ・プロポルチオーネ(調和)」
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オルネッライア2020 

「ラ・プロポルチオーネ(調和)」

2020年は、全体と部分が完璧なバランスを見せたヴィンテージで、第15回目のヴェンデミア・ダルティスタとなるオルネッライア2020の特徴を表す言葉として、「ラ・プロポルチオーネ(調和)」を選びました。
「ラ・プロポルチオーネ」をモチーフに、アメリカ人の現代芸術家、ジョセフ・コスースが作品を担当しました。

芸術家について

ジョセフ・コスースは、アメリカを代表するコンセプチュアル・アーティストであり哲学者。芸術に対する従来の定義や手法に疑問を持ち、言語に着目して分析を重ね、視覚化の観点から芸術の複雑さを解明しようとしました。芸術作品は芸術家の願望を別の形式で表現した類似物であるとの考えから出発して芸術の本質を問い、形式や制作の側面とは対照的に、作品の概念的な側面を重視して、引用、翻訳、反復、矛盾、否定など、主に言語的な手法で作品を制作しています。

ヴェンデミア・ダルティスタの作品

オルネライア2020のキーワード、「ラ・プロポツィオーネ( 調和)」を解釈するにあたり、コス―スは「ヴィーノ(ワイン、ヴァン、ヴァインなど)」という単語の言語学上の研究に注目し、印欧語族(インド・ヨーロッパ系統の言語族)における「ヴィーノ」の派生関係を語源系図で表現しました。「ヴィーノ」の歴史を言語共同体の並列的な変容として解釈し、語形論上では多様の形態を取りながら、実は一つであるとの考えを示しました。再定義した「ヴィーノ」は、紀元前のイタリアの建築家、ヴィトルウィウスの名著、『デ・アルキテクチューラ(建築十書)』からの引用文と並記し、「 ラ・プロポツィオーネ」という概念の文法的な解釈を完成させました。このコンセプトは、750mlのラベルのデザインから、3リットル、6リットル、9リットルのビッグフォーマットの限定版ボトルの作品へ展開しています。

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